2017年3月11日土曜日

おすすめグッズ【良いハサミ】

今日は久しぶりにおすすめグッズを紹介したいと思います。
日頃皆さんはどんなハサミを使っていますか?
ハサミって言うとシャーペンやボールペンに次いで質を選ぶ人が多いのではないでしょうか?
私もそんな一人でした。大げさじゃなく、10年くらいいろんなハサミを取っ替え引っ替え買ってきました。
そして物作りをしたいと思ってから選んだハサミで私は過去一番良いと思ったハサミを見つけました。
皆さんはハサミに何を求めますか?
私は

  1. 綺麗に切れる
  2. 扱いやすい
  3. 何でも切れる
  4. 壊れにくい
ですね。ハサミなんてハサミとして使ってれば大抵徐々に駄目になって行く物ですよね。
それに男性に限らず手にフィットしない。力が入りにくかったり、厚紙とか切ろうとすると切れないなんてありますよね。
私の一押しのハサミはこちら!
ハードクロムメッキ加工のあるハサミ。
もしかしたら全部ハードクロム製なのかもしれないけどよく分かりません。
こいつは本当に強い。
いうなれば、ハサミカッターニッパーのいいとこ取りみたいな物です。
カッターの切れ味でハサミのような切り方でニッパーの如くパワフルです。
まず、ステンレス板も0.5ミリくらいなら切れます。ダンボールだってカッターのように使う事で大きな物も切れます。木の棒も先端をニッパー代わりに削る事で短時間で切る事が出来ます。みなさん、そんな荒い使い方してたらすぐ駄目になるってお思いでしょう。
3年使ってますが全然平気そうです。磨耗すら感じさせません。まだ100均の新品より綺麗に切れます。刃先が短いので粘着材が付いたとしても切りにくく感じる事はないです。また持つ所が大きく、薬指まで十分に入る大きさなので握る力が入りやすくなっています。
なぜこんなにこれをおすすめするかというと、私はカッターが苦手で、まっすぐ切ったり、線に沿って切るのが苦手です。そんな不器用な私はこのハサミでいつも切っているからです。アルミの板とか樹脂の板を切る時これほど手早く使える道具はそうないですね。
ちなみにハードクロムメッキ加工とはいろんなメッキ加工の中で一番耐摩耗性に優れた物だそうです。
ローズ規定



2017年3月4日土曜日

失敗例【チャックの閉め過ぎ、コレットの半刺し、エンドミルのブレ】

こんにちわー
今日は前回の話、「加工精度」についてのところでエンドミルの同心度の事を掘り下げたいと思います。
エンドミルの様子を横から見た写真。
もしエンドミルが正しく設置されず、ブレているとエンドミル周囲に残像が出来ている場合が多いです。ほとんどの場合末広がりに円を描くような残像、エンドミルの付け根に向かって広がる逆三角な残像、真ん中をしぼったような上下が広がる残像になるはずです。
どれも正しく設置されていないと起こる事で、加工前に綺麗に設置し直す必要があります。
前回書きましたが、加工中に大きな騒音が特徴で、加工後にエンドミル径より太く削れている場合が多いです。その他、切削油をまき散らす様に飛んでいたら怪しいです。
通常、同芯度を測定する器械で見る物ですが、個人レベルでそんな高価な物ないと思うので(私のCNCより高い物が多いです。)指で触って調整します。
回転していても全くブレない場合は「しーん」とした感触しかしません。もしぶれていたら小さく早い「ブルブル」した感触がします。
しーん→ぴー→びー→じりりり→びびびび→ぶぶぶぶ→ぶるぶる
段々波長が低くなって行くような感触です。
問題は2点チャック(イモネジ止め)である事ですね。縦のズレ、横のズレ、捻れのズレがあり、2点では縦が抑えられても横のズレは調整できません。捻れのズレはしっかり置くまで差し込む事で、穴とスピンドル先端の円錐形が合わさる事で防げます。
よって限界があるので私は「びー」位の感触でやっています。これで大体交差0.1です。
「ぶぶぶぶ」だと0.8くらい行きます。はっきり言って失敗です。

個人的には2点チャックではなく3点チャックの物が欲しいですー。しかしこんな小型だとうまく行かないかもですね。




2017年3月3日金曜日

失敗例【加工が汚い、うるさい、エンドミルが欠ける】

今日は割と実用的な失敗例の紹介をしたいと思います。
他にもぶっ壊れたーなんて失敗例もあるけどとりあえず今日は綺麗な加工をする為に汚い加工の失敗例を紹介したいと思います。

失敗例から学ぶ事で成功するのは良くある話ですが、やってみると失敗の方が圧倒的に多いんですよね・・・
こんなに失敗しててもほんの一部です。もっともっとたくさんの失敗があって成功例と思えるのはまだ一つです。
とりあえず、失敗した作品にはその時の状況などをメモしていたりします。
ぱっと手にとっても何のこっちゃ分からないと取っとくだけ無駄ですからね。

それではまず、こんな失敗例
【途中で止まる】
絶対多いと思います。こんな人がほとんどだと思います。(願望)
これは以前紹介した気がするのでささっと行きます。

  1. ノイズ。
    主にスピンドルから発生されるノイズです。ノイズはUSB接続を切断したり、ステッピングモーターの動きを悪くします。
  2. オーバーカレント
    ステッピングモーターの回転に大きな圧力がかかったとき過電流が起こりArduinoUNOのセーフティシステムで止まっちゃう現象です。(500mAで止まります)
  3. 電源コード、リードが抜ける
    私くらいしか起こさないですね。
  4. 熱暴走
    ステッピングモータードライバーの上にある可変抵抗器の電流調整をめっちゃ高くした状態で使ってたり、ヒートシンクが必要なのに付けなかったりしたら起こります。また、それでも使い続けるとCNCシールドやArduinoUNOが壊れます。
対策としてはノイズを消す為のコンデンサーの取り付けですね。
それからオーバーカレントには加工スピードが速過ぎた場合はスピンドルへの強い付加から来る振動です。エンドミルの径を細くしたり、バリなどがエンドミルにまとわりつく場合は油、空冷、液冷を入れて調整しましょう。また、高電圧でステップ数を36設定にした状態で加工速度を1秒間に0.1ミリなど超遅くやる条件が揃うと止まります。
電源から伸びるラインのうち何処か一カ所でも抜けると止まります。全てのラインを良く見直す必要があります。また、はんだが他の箇所に接触している場合があります。
熱暴走はトルクを気にしすぎると間違えやすいです。しかし、トルクが負けることでの機械のストップは滅多に無さそうです。
それよりノイズやオーバーカレントでのストップから疑い、可変抵抗器は極力低めで始めると良いですよ。規定値オーバーは絶対無い!

【側面に傷が多い】
多分途中で止まっちゃう人以上に居られるかと思います。なんかCNCも綺麗に出来ないな。やっぱ微妙だなーって思ったあなたはもう一度調整し直すべきです!
  1. ノイズ。変に側面に段差のような物が出来る事があります。ノイズによりステッピングモーターの動きが悪くなっている時に起こりやすいです。他にバリやエンドミルの側面の傷でも変な横線が入ります。
  2. 退出。加工を終わった箇所に縦方向に線が入ってしまう。退出の際に作品から離れるように終了するコードがないため。
  3. エンドミル径より太い穴(線)になる。これはスピンドルとエンドミルの同心度が取れていない為に起こります。
  4. 表面がつやつやせず、ざらざら。エンドミルの刃が正常に機能しない場合に起こりやすいです。表面が規則て正しく削れていないからです。
1のノイズに関してはずっと付きまとうので早めに対策しましょう。買ったらすぐやっても良いくらい。また、定期的に半田付けが外れていないか、ラインとの接触は甘くないか見てきましょう。
退出はCAMに大体付いている選択項目だと思います。Fusion360では加工設定の中のリンクのタブ進入動作の中に退出の項目があります。エンドミルが細いと退出で折れる事があります。これは使うか選びますね。
同心度が取れていなくても表面は綺麗になりますがどうしても加工が太くなりがちです。コレットは奥までぐいっと刺し、ネジ固定は慎重に緩めたり閉め直したりして調整しましょう。また、スピンドルシャフトに繋いだ側はそうそう外さないようにしましょう。
表面がざらざらしてしまうのはノイズもありますが、他にスピンドルが逆回転だったり、切削油を使わなかったら起こります。多少めんどくさくても後加工が大変な事を考えると油使う方が良い場合もあります。木工にも言えるかもしれませんね。染み込んだ物は取れませんが。もちろん欠けたエンドミルも駄目でした。
上、同心度が取れていない場合。
中、同心度、ノイズ対策、エンドミルの欠けが駄目な場合。
下、同心度、ノイズ対策が駄目な場合。
こうみるとノイズが一番悪影響のようです。続いて刃の欠け、同心度の順ですね。

【音が大きい。うるさい】
物を削っているのである程度は仕方ないのですが、いくつか異常例を上げたいと思います。

  1. 同心度が取れていない。音の50%がこれだと言っていい気がします。
  2. 魔法カード:欠けたエンドミルを使用。カードのにより効果:騒音力10%上昇!
  3. CNCシールドのステップ数。4だと音が大きく、36だと小さくなります。
  4. エンドミルが太い。欠けたエンドミルに通じる物がありますが、スピンドルに圧が掛かるエンドミルは音を大きくする原因になります。
  5. エンドミルやコレット(軸継ぎ手)に何かが引っかかっている。お守りコンデンサーなど・・・
これらを全て解消したらCNCの様子を見ながら会話をする事も出来るくらいに騒音が小さくなります。

【エンドミルが欠ける】
エンドミルが欠ける原因は言うまでもなく固い物を削ったときですが、その他についても書きたいと思います。

  1. 早すぎる。アクリルの場合、1ミリピッチで分速2000ミリのスピードで削った際に刃が欠けました。早過ぎワロス。
  2. 加工途中でスピンドルを止める。スピンドルを止めると刃が素材に食い込んだまま固まってしまいます。回転したまま放置の方が全然マシです。
  3. バリをニッパーで除去。案の定傷がつきました。
加工では前加工として早い加工を行うのは有りですが、限度がありますね。早い事にこした事はないですが・・・
加工を中止するとき、エンドミルは回転させたままにしましょう。固まったエンドミルを無理矢理引っこ抜こうとすると3mm径の超硬だって折れます。
バリは慎重にやるとかそういう前にニッパーや針で除去するのはやめましょう。私はそれ以来、スピンドルを回した状態でバリが固まってる部分にアクリル板の薄い所を押し当てて外れるのを待っています。エンドミルで加工できる固さの物を当てる事で安全に取り除けます。